第10回「松川賞」入賞作品 |
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作品名:「葛根廟事件の証言」 かっこんびょうじけんのしょうげん 2017年/60分/カラー 撮影・監督:田上龍一 太平洋戦争が終結する前日の1945年8月14日、 旧満州(現在の中国東北部)から引揚げ避難中の日本人が、 ラマ教寺院葛根廟(内モンゴル自治区)付近で旧ソ連軍の 戦車隊の襲撃にあい2時間余りの間に非武装の女性、子供を 主体とした1,000人以上が殺害された。 生存者は百数十名にすぎないとされている。 殺害を免れた者も避難の途中で暴行を受けたり、或いは 自らの手でわが子の命を奪い逃げざるを得なかった。 この筆舌に尽くせぬ悲惨な「葛根廟事件」は、 どのようにして起きたのか。 自らの辛い体験に長く口を閉ざしていた生存者や 関係者が、ようやく語り始めた貴重な証言をもとに、 事件がどのようなものだったのか、 あの日何が起こったのか、 そしてその後の被害者の人生をどう変えたのかを描く 反戦ドキュメンタリー。
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